ヘルプマーク

仕事中は大丈夫だけど、

家でゆっくりしていると、かえって気持ち悪くなったり。

で、熱を測ってみると３５．３℃・・低すぎる。

調べてみると、低体温のせいで血行不良で、

頭痛や肩こりがあるらしい。

低体温は免疫力にも影響するから、気を付けないと！

とりあえず暖かい飲み物を飲んで、布団に入ってみる。

今朝、仕事へ向かう電車の中で、

ふと気付いたら

２０代くらいの女の子が具合悪そうにしゃがみこんでいて、

びっくりして、え・・と思って見たら、

その子のカバンには「ヘルプマーク」がついていた。

白の十字とハートが書いてある赤いタグ。

外見からは分からない症状があって、

援助や配慮が必要な人のマーク。

「ヘルプマークを知っていますか？」というポスターが

自宅の最寄り駅の壁に貼ってあるのをよく見ていたから、

あ、何か病気なのかな、と咄嗟に理解した。

すぐ近くに座っていた人が席を譲ったけど、

うつむいてしゃがんだままで。

座るよりも、しゃがんだ姿勢のほうが楽なのかな。

彼女にとってどうすることが一番なのか、

どうしてあげたらいいのか・・

たくさん話しかけられて注目されたら嫌かな、

そっとしておいてほしいかなとか、

いろいろ考えてしまって・・

次の駅に着いた時に、

降りなくて大丈夫？乗ったままで大丈夫？

とだけ声をかけて、

彼女がうなずいてくれたので、

あとは自分が降りる駅まで、

そっと見守ることしかできなかった。

辛そうな彼女の様子を見ながら、

いつも大変な思いをして電車に乗ってるのかな・・

彼女の気持ちを勝手に想像して、

心配なのと、自分も辛い気持ちになって、

彼女がもっと大変なことになったら

どうしよう・・って怖くて、涙が出てきた。

緊急時には駅員さんに知らせる準備はしていたけど、

何も役に立たなくて申し訳なかったな。

後でヘルプマークについて詳しく調べたら、

タグの裏側には症状やメッセージを書いて

貼れるようになっていることが分かった。

それを見てあげられていたら、もっと、

彼女に何かしてあげられたのかもしれないな・・

自分が病気になってからは特に、

人の病気や体調が悪いことに敏感になっている。

それまで自分とは関係ない世界だったことが

そうじゃなくなって、

外見からは分からなくても病気を抱えている人が

たくさんいることも今は分かるし、

急な症状で人の命が簡単に失われる怖さも

想像できてしまう。

自分が病気じゃなかったら、

「ヘルプマークを知っていますか？」のポスターも、

目に止まっていなかったかもしれないなと思う。

病気の自分だから分かる気持ちもあるだろうから、

次はもっとちゃんと何かができたらいいな。