病気なのかそうじゃないのか

とくに頭痛や熱が出たりはないけど、
ちゃんと寝ても、休んでも、
なんだか全然疲れがとれないなー。
肩こり、それから、やっぱり力が出ない感じ。
これも副作用の更年期症状のひとつなのかな。
それとも、先月からたくさん働いてるから、
本当に疲れがたまっているのかな？
今週は一日おきに休みだから、
ちょっといつもよりゆっくり過ごしてみよう。

高校生の息子に、
なんか、最近力がなくなったんだけど！
と言ったら、
明るめに「大丈夫？病気なの？」と言われた。
多分、息子は
今の私のことを病気だと思っていない。
テレビで対がん協会のコマーシャルに
出てくる人の台詞を真似て、
「ながらワーカーです」と言ったりするし(笑)
いやいや、それ私もだから！と
心の中でこっそり突っ込んでいるけど。
息子に病気のことを伝えた時、
「乳ガンになったけど手術をすれば大丈夫」
たしかにそう言った。
その言葉をそのまま受け止めてくれたのか、
または、私が前と変わらず過ごしているので、
もう病気じゃないと認識したのか。
そういえば、息子はいつもポジティブなんだった。
とても良いポジティブ。
実際私は本当に元気だから、
そういうスタンスでいてくれていいんだけど。
そういうスタンスでいてくれることで、
私の気持ちも軽くなるから。

手術と放射線治療を無事終えて、
私はいま、病気なのかそうじゃないのか、
時々考える。
がん患者なのか、そうじゃないのか。
見えないがんがあるから
がんの増殖を抑えるためのホルモン治療なのか、
予防のためのホルモン治療をしているのか。
がんと共存しているということなのか。
きっと１０年経ったとしても完治しましたよ！
とは言ってもらえないんだろうし、
再発の可能性が０にはならないだろうから、
おそらく、幸い何事もなく過ごせたとしても、
いつまでもがん患者で、
ずっと経過観察～ということなんだろう。
一度ガン（悪性腫瘍）の診断を受けると、
献血ができなくなるそうだ。
手術が終わって、経過が良好でもダメらしい。
（日本赤十字社のHPより）
それだけガンは用心しなくちゃいけなくて、
ずっとひきずる病気なんだなぁ。

でも、じゃあ病人かというと、
そういう感じは自分でもしていないから、
矛盾してそうだけど、いまの状態では、
「病気じゃないけどがん患者」
というのが私にはピッタリなような。

息子を見習って、
少しでもポジティブにいこう。