dsnow21’s diary 乳ガンとの毎日

乳がんステージ1.ルミナールA.

放射線治療

2017.11

乳房温存手術をした場合には、
乳房内の再発を予防するために
温存した乳房に放射線を照射する。
(病院によってはやらないところもあるらしい)

放射線科の先生の初めての診察の時、
「どうして放射線治療をするのでしょうか?」
と聞かれたので、
「残っているガン細胞からの再発を防ぐため?」
と答えたら、
「残っているかもしれない・・だね」
と言い直してくれた。やさしい。

放射線治療は平日の毎日通院で、
5週間計25日、1回2グレイ、
合計50グレイの放射線を照射する。
(短縮法で1回あたりの照射量を増やして
日数を減らす方法もあると説明されたけど、
通常通りでお願いした)


①受付で検査着を受け取り着替える。
②待合室で名前を呼ばれるのを待つ。
③呼ばれたら本人確認をされ、機械に上がって、
位置調整をして放射線照射・・
基本的には毎回この流れで、
初回以外はだいたい10分くらい。
それと週に1回、放射線科の先生の診察。

放射線治療をする部屋は
「リニアック室1」「リニアック室2」
と2つあって、正確に照射を行うために
その人その人でやる部屋は決められている。
違う部屋の違う機械では正確に同じように
照射できないからなのかな。
もし照射位置がずれたりしたら
大変てことなんだろう。
照射する時も毎回、技士さん2人がかりで
掛け声をかけながら慎重に位置を合わせていく。
私はとにかく毎回、体を左にずらされたけど、
なんだろう、体の軸とか曲がってるのかな(笑)
それだけ、念入りに位置を合わせないと何か
危険なんだろうなぁ。

位置が決まると、いよいよ放射線照射。
このとき、技士さん達はリニアック室からは出て、
別の部屋に行って機械を操作する。
放射線から避難してるのかな。
そこそこ広い部屋に一人で残されて、
動かないようにじっとして照射をされる。
自分のまわりを大きな機械が動いた後、
ブーっとブザーのような音がしてる時、
あの時に放射線がでてるのかな。
放射線は目に見えないし、
もちろん痛みも全くないから、
どんな仕組みで機械のどこから放射線
出ているのか全然分からず。
最初に聞けば教えてくれただろうけど、
回を重ねるほど聞きづらくなって、
結局は聞けずじまい。

目に見えないし痛みもないから
放射線がどれだけ体に悪いか実感できないけど、
マンモ、CT、胸部X線、リニアック・・
この数ヵ月でどれだけ被爆してるんだろう。
一度放射線を照射したところには
もう一度照射することはできないらしい。
それだけ体に悪いということか・・
放射線の影響による二次癌についても
心配がないわけではないけど、
それはきっとずっと後に分かることで、
いまはなんとも言えないな。

放射線科には、乳ガン患者以外にもたくさんの
患者さんがいる。
通院で治療にくる人もいれば、
入院中でベッドのまま運ばれてくる人も。
みんな闘っているんだなぁ。