”がん“ ということ

先月久し振りに会って、
私が乳ガンになって手術したことを伝えた友達に、
隣の駅のスーパーで再会。
「体調は大丈夫？」と聞かれる。
本当に心配してくれてるんだと思うから、
ありがとね、と素直に感謝もするけど、
”がん“という言葉の重さを感じたりもする。

毎日私の様子を見ている家族や、
よく顔を合わせる近所の友達とはごく
フツーに接しているけど、
実家の父も、電話で話すたびに、
「ところで体調はどうなんだ？」と聞いてくれる。
心配してくれてるんだ、
“がん”になっちゃったからね。
「全然元気だよ！全然とか言うと嘘みたい
に聞こえるかもしれないけど！」
いつもこう答える。
全然元気なのは本当だから。
病院での診察も、もう半年に一度だけだと
伝えると、びっくりされる。
そんなもんなのかーって。
とりあえず、薬の副作用がほとんどないので、
少なくともあと数年は、
何事もなく元気なんじゃないかな？
と自分では思っている。

その偶然スーパーで会った友達が、
乳ガン検診でひっかかり、精密検査を受ける
ことになったらしい。
検査は来月だと言っていたけど、
なんでもないといいな。
私は乳ガンでも元気に過ごしてるけど、
やっぱり“がん”を抱えてるのはつらいから。